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Akimi Fukuzakiさん02

当時のモロッコは違法ガイドだらけで、サハラ砂漠へ行くとなると「自称ガイド」がやまほど寄ってきます。
それを切り抜けておススメの宿までたどり着いた時、本当にホッとしました。
家族経営で営んでいる小さなオーベルジュ、7月は50度近い気温のためほとんどお客さんがいない日々が続きました。

あまりの心地よさに2週間ほど滞在し、その砂漠の村でベルベル女性が身に着ける素敵な刺繍が入った黒のマントを眺めたりしながら過ごしました。

砂漠の刺繍が忘れられず、2003年に再びモロッコへ。
再び訪れたモロッコの砂漠の村がとても貧しかったので、
「あの刺繍を生かして女性たちに仕事を作れないだろうか?」
そんな構想を思いつきました。
まずはモロッコの職人さんと、モロッコ雑貨を作ることから始ようと、行動を始めます。

モロッコの地を踏むきっかけとなった「抹茶バー」のことも頭の片すみにあったので
日本の着物生地をモロッコへ持っていき、モロッコの職人さんに依頼して「和柄バブーシュ」を作ったり、 モロッコの家具に使う生地(椅子のカバーなど)の柄がとても美しいと感じ、持ち歩けるようにその生地でカバンを作ったり。

異なる文化・人たちとモノ作りをしていく中で、たくさんのことを経験しました。
イスラムというお国柄、それを知らない私は、最初はうまく事は進みませんでした。
なぜうまくいかないのだろう?

じっくりと観察してみると、本当に文化や考え方が異なるのです。
「まずはこの国の文化を受け入れてみよう、ここは日本ではないのだから」
そう思い直してモロッコの職人さんたちと接していくと、徐々にスムーズに進んでいきました。
少しずつ信頼関係を築き、そうして作った雑貨を日本に送り、販売するということをしていました。

そして2013年春、念願だったモロッコの障害女性たちが運営するアソシエーションに刺繍を依頼し、はじめてのコラボ商品を作りました。
日本に帰り展示会やイベントに出店し、東京でも展示会をさせていただく機会をいただきました。

必死で動いてきたことが一旦落ち着くと、どっと疲れが出てきました。
インテリアコーディネーターからモノ作りを未経験ではじめ、手探りでずっと走り続けてきました。
モロッコの職人さんとのやりとり、プランニング、検品、配送と一人でやってきて、少し休む機会が欲しいと思いました。

正直モロッコの職人さん達の激しさに、疲れ切っているのもありました。
またモロッコに行く前に別の場所でリフレッシュしよう、そう決めてクロアチア在住のモロッコ人とクロアチア人のカップルに会いに行こうと思ったのです。
昔から旧ユーゴスラビアに興味があり、共存していた人達の分裂という状況、環境を自分の目でみて見たい!という気持ちもあり、2013年10月中旬、クロアチアの友人夫婦宅を訪ねました。

友人宅で休息&バカンスを楽しみ、元気を取り戻したわたしは、その後、内戦が一番ひどかった場所を自分の目でみて見ようと、1人ボスニアへ向かいます。
一つ目の場所モスタルは、現在は世界遺産になっており、激戦地だった場所。
生々しく残る銃撃戦の後も目のあたりにして、さすがにショックを受けました。