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コクウ珈琲のこと

現在の仕事に就いた理由はなんですか?という問いに
「やれることが珈琲しかなかったから。」と答えてくれた
コクウ珈琲オーナーさん。

珈琲は学生のときから好きで、行きつけのお店のマスターとも仲が良かった。
そのころから、こういう仕事ならのめりこむことができるかも…という思いはあった。

大学を中退したっていうことも手伝って、もう、自分にはこれしかないな、と。
興味があることしかできない自分だけど、珈琲に関わる仕事ならできると思ったから。

7~8年、某珈琲チェーン店で正社員として勤務。

その後自分の店を持つために、いろいろ勉強もしなくちゃと、正社員を辞め、
時間の融通がきくアルバイトとして会社のしくみに興味があった、違うチェーン店で働き始めた。
勉強の時間を持つための腰掛のつもりだったのだけど、この会社、意外と面白くて思ったより長く居てしまった。

従業員の教育が徹底した会社で、
研修から、実務まで残った人たちの意識の高さが刺激になったのかな。
仕事場が楽しくて、とても居心地のいい環境だったと思う。

こんな、キラキラした人間とは程遠い、物事を斜めから見ちゃう自分がクリスマスには素直にサンタの衣装を着ていたし、
店のエプロンを付けている間は、ポジティブな発言しかしない。

そいうことを違和感なく、受けいれられる空気が出来上がっていたから。
そういう意味で、あの会社はすごいところだと思う。

それと並行して、すごく尊敬している師匠のもとで自分の店を持つための準備を進めてた。
師匠のところでは、経営の勉強というよりは、珈琲に対する姿勢とか。
彼を人間的に尊敬している部分全てを吸収したいと思いながら学んだよ。

自家焙煎の先輩たちが培ってきた文化の流れをを、自分よりも下の世代にもつなげていきたいという思いがすごくある。
戦後まもない時代の「珈琲店は、こだわりの強い怖いマスターがいる」っていうイメージがあるけれど、
そんな敷居の高いイメージを少し和らげて、多くの人に珈琲に親しんでもらいたいと思っていたけれど
珈琲への想いが「恐いマスター」を作り上げるんでしょうね。
自分も結局そんなマスターになってきてしまったなぁ(笑)

高度成長期の独立ブーム頃にでてきた、個人経営の珈琲店、喫茶店。
それらより少し珈琲へのこだわりが強い店…という差別化から生れたのが、「自家焙煎」をしている珈琲屋になるのだろうか。
自分の珈琲への思い入れの強さを表現した店にできたらいいなという思いがあって
そのためには、やっぱり自分で豆を焙煎しなくちゃ!っていうのもありました。

飲食業界のヒエラルキーの中では、カフェ・珈琲店は最下層に位置していると思うけど
それでも、いくら高い評価を受けている店でも珈琲を軽視する店があるのは悲しいな…と
そんな感じで、僕は少し人より珈琲に入れ込み方が強い人間なんでしょうね。